2008年12月11日

2008年 銃刀法改正のまとめ

衆議院のサイトなどからも改正案は見られましたが、ようやく警察庁の方から新旧対照条文が出されて最終的な改正内容をチェックしやすくなったので、このあたりで。
佐世保事件以来、「銃砲規制のあり方に関する懇談会」あたりからずっと見守ってきましたが、そのまとめ。

まずは改正法(警察庁のサイトから)。

続いて、以前の記事。

では、一つずつ見ていきましょう。
とはいっても、今までにでていることを、5日に法律が公布されたのでここで改めて見ているだけですが。
あと、すでに懇談会やパブコメで議論されている内容についても言及しています。

  • 所持の禁止の対象となる剣の範囲の拡大・・・概ね賛成
    ダガーナイフを含めた5.5cm以上の両刃の刃物対策ね。
    正直、このあたりの線引きは非常に曖昧になりがちですが、今回は両刃の刃物の有用性は少ないということで加えられたようです。
    自分にはその手のシュミはないのですが、日本刀と同じように美術的価値のあるものについては所持を認めるといったことを、ナイフに関しても政令に追加して欲しいです。

  • 銃砲刀剣類の所持許可に係る欠格事由の追加・・・賛成
    破産手続き中である、禁錮以上の刑に処せられた、ストーカー行為、DV関連、自殺の恐れのあるものなどが欠格事項として追加されます。
    破産手続きのことがちょっと微妙なのかなー?(判断保留)と思うわけですが、他は概ね納得できます

  • 銃砲刀剣類の所持許可を取り消された者に係る欠格期間の延長・・・賛成
    欠格期間が5年から10年に延長されます。
    まぁ・・・妥当かな。5年は短いと思う。

  • 高齢者に対する認知機能検査の導入・・・概ね賛成
    運転免許と似たような方向性で、高齢者の事故などを防ぐ目的ですね。
    認知機能検査の結果によって許可を取り消す、もしくは銃を仮領置するぐらいのことにしないと、効果は薄い気がしますが・・・。

  • 射撃技能に関する講習の受講義務の新設・・・賛成
    猟銃の更新の際に技能テスト的なものが加わります(空気銃はなし)。
    これ、運転免許でもやるべきな気もしますが・・・。
    しかし時間と費用が・・・さらにかかるようになりますね。
    具体的な内容はそのうち出てくるでしょう。

  • 年少者による空気銃の所持の制限・・・反対
    要するに、国体出場じゃダメ、オリンピックぐらいの規模でないと銃の所持が認められないと。
    他には高校レベルでは日韓交流戦とかしてましたね、確か・・・一体どのレベルまで認められるんかいな?
    これのせいで、大抵の高校から始めた人たちが、高3の誕生日以降~大学入学当初、銃に触れられない期間ができてしまうんですが・・・。
    この事項か、次に挙げる年少射撃資格のどちらかの要件を緩めてもらえない限りは、空白期間が埋まることはないでしょうね。
    ホントに全く(憤慨)。

  • 年少射撃資格の認定制度の創設・・・概ね賛成
    ハイ、先刻述べてきたとおり、いわゆる「教習銃制度」の法的根拠ができます。
    ので、これ自体にはなんの異論もなく、大賛成です。
    空気銃の所持が禁止されて以来の、運用による無茶な「教習銃制度」から脱却し、れっきとした「年少射撃資格制度」ができるんですから非常に大きな改善です。
    そぅ、前で挙げた年少者の所持制限さえなければ・・・もしくは年齢に関する規定さえ現実的なものなら。
    ホントに全く(憤慨)。

  • 実包の所持状況の記録化・・・賛成
    実包の所持数をまめにチェックしろと。
    まぁこれは当然ですね。
    てか、これぐらいの記録はつけておかないと、ついうっかりで買いすぎてしまうこともあるでしょう。
    あと、春の一斉検査の時にも困るでしょう。

  • 実包等の保管に係る努力義務の新設・・・反対
    銃と実包は別の建物に保管した方が良いよという努力義務。
    えぇ、一応努力義務ではあります、確かに。
    ただ、恣意的な運用によって所轄に銃を取り上げる根拠を与えかねない点が非常に危惧されます。
    だって、別の建物に保管できるような金持ちがどれだけいます?
    常識的に考えて・・・。

  • 行政調査に関する規定の整備・・・賛成
    所持者がアヤシげな時に、医師の診断を受けさせたり、あちこちから本人に関する情報を集められるようになります。
    佐世保事件のような犯罪を未然に防ぐためには必要なことでしょう。

  • 調査を行う間における鉄砲の保管に関する規定の新設・・・賛成
    上とも関連しますが、ヤバげな所持者の調査をする間、銃を預かることができます。
    これも、犯罪予防のためには必要でしょうね。
    ただし、今回のポイントとして最大30日間ということがあります。
    他にも事情はあるようですが、所持者からするとその30日をずるずると引き延ばされて実質的に取り上げられてしまうような状況を防ぐことができそうに思えるので。

  • 猟銃安全指導委員の秘密保持義務の新設・・・保留
    安全指導委員の存在意義が分からない。
    狩猟畑と標的畑の人では、もちろん両方を趣味としている人もいますが、どうも色々とマナーが異なる気がします。
    どちらがどうとかは明言しませんが、一方では守るべき常識が他方では見られなかったり。
    さらに、標的畑でもクレー系とライフル系(近代五種やバイアスロンは知らないので言及しません)、社会人と学生では、安全に関する意識において非常に大きな隔たりというか、温度差があるように思えます。
    その全てに精通して、的確な助言ができるかというと・・・謎。
    意図するところは理解できるので、まぁ別に反対はしませんが。

といったあたりですね。
さて、施行は何時かな・・・いよいよ猶予期間もなくなってきました。
がんばれ、来年度の学生たち。

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