2007年2月24日

Vitural PC 2007等々雑感

Microsoftから、仮想化ソフトVirtual PCの最新版2007が提供開始。
で、とりあえずVMwareと比較してみました。

機能については各所に転がってると思うので、何となく感じたこと。

  • 結構軽い
    AMD-VとかIntel-VTに対応。 CPUレベルで仮想化を支援してくれてるわけで、なかなかに快適。
    ただし、VMware Toolsを入れたゲストに比べると、体感では若干重い気がします。
    ベンチマークしてないので、何とも言えないですが。
  • ゴテゴテしてない
    VMwareって、結構表示されるものが多いわけです。1ウィンドウ内に。
    それはそれでいいんですが、ゲストの表示領域を含めるとSXGAでは結構キツい。
    その点、Virtual PC コンソールが別ウィンドウとして表示されるのはいいかもしれない。
  • ハードウェアの設定
    慣れの問題かもしれませんが、どうもHDDとかCD/DVDドライブなどのハードウェアの設定が、微妙な気がします。
    VMwareでは、追加・設定などが各種ハードウェア間で統一的なインターフェースで行えるので。
    ついでに、結構細かい部分の設定も。

とはいえ、Vistaをゲストとして入れても、仮想マシン用に1GBもメモリ割り当てれば十分に動きます。
もちろん、VMwareと同様DirectXにまともに対応してないのでAeroオフですが。

DirectXといえば、Intel Mac用に提供されるVMware Fusionでは、DirectXにきちんと対応してくれる予定があるそうで。
Windows版のVMwareでもexperimentalってことで128MBまでのVRAMを割り当てて、DirectX機能の一部を使えますが、全うに動くもんじゃなし。
GPUに直接命令投げてやれば、現状でもDirectX対応は出来るんでしょうが、VMwareの話だと可搬性重視とのこと。
なので、GPUもCPUによるエミュレーションを行っているわけで・・・そりゃまともなもんになるわけがない。
でも、GPU仮想化の話もありますし、近いうち(5年以内)に・・・と期待してしまいます。

UNIX系プラットフォームにおけるXenといい、Mac OS XにおけるParallelsといい、仮想化の盛んな今日この頃。
Windowsゲスト用としてのDirectX 9対応がいち早くできれば、ゲーム開発のテスト用環境としての魅力が格段にアップします。
フリーの仮想化ソフトに押され気味のVMwareとしては、そこで一歩先んずることが重要なんじゃないかと勝手に思ってみたり。

といぅわけで、ベンチマークしてみました。
ホストマシンのスペックは大体以下の通り。
やや中途半端なスペックですが。

  • CPU Core 2 Duo E6400
  • M/B ASUS P5B Deluxe
  • RAM DDR2-667 1GB×2
  • VGA GeForce 7900GS
  • OS Windows XP Professional SP2

でもって、以下の6通りについて試してみました。
どうせなのでVista RC1にしています。

  • 共通事項
    • RAM 1GB
    • OS Windows Vista RC1
    • 画面 1024x768 フルカラー
    • ベンチマークソフト HDBENCH
  • VMware Workstation 5.5.0 1コア/D3D無効
    • 仮想プロセッサ 1個
    • Direct 3D アクセラレーション無効
  • VMware Workstation 5.5.0 1コア/D3D有効
    • 仮想プロセッサ 1個
    • Direct 3D アクセラレーション有効
  • VMware Workstation 5.5.0 2コア/D3D無効
    • 仮想プロセッサ 2個
    • Direct 3D アクセラレーション無効
  • VMware Workstation 5.5.0 2コア/D3D有効
    • 仮想プロセッサ 2個
    • Direct 3D アクセラレーション有効
  • Virtual PC 2007 追加ドライバなし
    • バーチャルマシン追加機能なし
  • Virtual PC 2007 追加ドライバあり
    • バーチャルマシン追加機能インストール済み

で、まずはホストマシンの結果。
ちょっとBitBltが遅いのはなぜだろうか・・・
20070224_01.png

なお、仮想マシンのベンチマークではHDDアクセスにおいて正常な結果が出てないので、その部分は無視してください。

VMware Workstation 5.5.0 1コア/D3D無効。
さすがに1コアなりの性能になってます。
20070224_02.png

VMware Workstation 5.5.0 1コア/D3D有効。
基本的に、D3D無効の場合と変わりません。まぁそりゃそうです。
ただ、DirectDrawの結果が・・・謎。
20070224_03.png

VMware Workstation 5.5.0 2コア/D3D無効。
さすがに飛躍的に性能アップ。
演算・メモリ性能はネイティブに動かす場合と大して変わりません。
Rectangleもかなり向上。
20070224_04.png

VMware Workstation 5.5.0 2コア/D3D有効。
これまたDirectDrawにおいてガクッと落ちてます。
また、上の場合もそうですが、2コアにおいてはTextの結果が悪化しています。
この原因は・・・何なのか。
20070224_05.png

Virtual PC 2007 追加ドライバなし。
追加機能なしで他と比べるのはかわいそうかもしれない。
ただ、結構頑張ってるんじゃないかと。
20070224_06.png

Virtual PC 2007 追加ドライバインストール済み。
これも、気になる結果が。
TextとBitBltで若干の性能向上を見せているものの、他のグラフィック性能は軒並み落ちてます。
まぁ、演算・メモリ性能は確実に向上しているので良しとする。
20070224_07.png

以上の結果からですが、若干VMwareに水をあけられている間のあるVirtual PCといった感じになりました。
2コア対応・USBのサポートもそうですが、メモリ・グラフィック性能においてもまだまだ改善の余地がある気がします。
まぁ、グラフィックに関してはホストに描画を丸投げしているVMwareが勝っていて当然なわけですが。
逆に言えば、VMware Tools入れないとまともな描画性能を実現できないわけで・・・専用ドライバの用意されていない環境ではVMwareはかなりもっさりとして、場合によっては使い物にならない場合もあります。
その点Virtual PCの方は、そこもソフトエミュレーションしていて、それでいて普通に使えるレベルで動いてくれるもんですから、互換性では優位に立っているんじゃないかと思います。

なお、Virtual PCではVistaのパフォーマンス評価ツールを実行できません。
正式に対応している自社のOSのツールが使えないなんて・・・ちょっと呆れますが。

実際の使用に関してですが、VMwareを使う前提で、ホストの動作速度を最優先するのであれば、1コアにするべきでしょう。
ただ、ゲストでもそこそこ快適にVistaを動かしたいのであれば、最近のデュアルコアCPUを搭載しているマシンにおいては、2コア割り当てるのも良いかと思われます。
どうせAeroは使えませんし、Direct3Dは無効にしておくべきでしょう。
Virtual PCであれば、やはりどうせなら仮想化支援機能搭載環境を狙いたいところです。
効果についてはよく分かりませんが・・・時間があれば、VirtualPCについて、さらに仮想化支援オフでもテストしてみたいと思います。

最後に、VMware(2コア/D3D無効)におけるVistaのパフォーマンス評価などを載せておきます。

20070224_08.png
20070224_09.png

コメントする